2024年1月9日


様々な広告手法を模索するなかで、「成果報酬型広告」というワードを聞いたことがある企業の方は多いでしょう。
では、成果報酬型広告はどのような仕組みで、企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
本記事では、成果報酬型広告の仕組みやメリット・デメリットについて解説します。
結論として、成果が発生した場合にのみ報酬を支払うため、商材によっては費用対効果の高い広告となりますが、逆にコストがかかってしまうケースもあるので、注意が必要です。
成果報酬型広告を利用する際に気をつけるポイントについても解説しますので、ぜひこの記事を参考に、自社にとってニーズのある広告を展開していただけたら幸いです。
目次
広告運用がうまくいかない原因とは?

広告を出稿できる媒体が増えたことにより、気軽に広告を出せるようになりました。
その一方で、広告運用が伸び悩み、担当者が頭を抱えてしまうケースも少なくありません。
広告運用がうまくいかない主な原因は以下の通りです。
- ターゲット選定ができてない
- 市場調査や競合調査ができてない
- 媒体選びに失敗している
- 広告運用のノウハウがない
広告のターゲット選びや広告選びが間違っていれば、運用を続けていても効果が得られません。
そのため、今現在「広告を出して成果が出ない」「コストばかりかかっている」と感じている企業は、戦略や配信している広告の見直しが急務です。
インターネット広告の種類
インターネット広告には、様々なタイプの広告があり、大きく以下の3つに分けることができます。
- 運用型広告
- 予約型広告
- 成果報酬型広告
運用型広告は、企業がGoogleやYahoo!などの管理画面から、リアルタイムで広告の内容や金額、期間などを操作して出稿する広告を指し、全体の大部分を占めています。
予約型広告は、あらかじめ掲載場所や期間、費用などが決まっている広告です。
広告運用を成功させるためには、これからご紹介する成果報酬型広告を含め、それぞれの中から自社のニーズに合った最適な広告手法を選ぶ必要があります。
成果報酬型広告とは

成果報酬型広告とは、コンバージョンが発生した際に、広告費や報酬が支払われるという仕組みの広告です。
コンバージョンは、主に以下のような利益に繋がるアクションを指します。
- 商品購入
- 会員登録
- 資料請求
一般的な広告の場合、成果の有無に関わらず報酬を支払わなければなりませんが、成果報酬型であれば、成果の数に対してのみ支払うものなので、費用削減のために利用する企業が多いです。
成果報酬型広告の仕組み
成果報酬型広告は、あらかじめ設定したコンバージョンが発生した際に、一定の比率の報酬を支払う仕組みとなっています。
報酬額については広告代理店との協議で決定され、基本的に成果が出るまで費用は発生しません。
そのため、無駄な費用をかけずに広告が出せるほか、販売数を成果とした場合には、確実に利益を確保できるでしょう。
アフィリエイト広告との違い
成果報酬型広告と混同されやすいものに、「アフィリエイト広告」がありますが、「成果に応じて報酬が支払われる」という意味では同じですが、広告の掲載方法や仕組みが異なります。
アフィリエイト広告は、商品やサービスの広告を出したい企業が「ASP(アフィリエイト広告を管理するサービス)」に登録して広告を掲載するものです。
それに対し、成果報酬型広告では、広告を出したい企業が広告代理店に依頼し、広告運用を行ってもらいます。
ですが、大きく見ればアフィリエイト広告は成果報酬型広告の1つであるとも言えるでしょう。
成果の定義は企業によって異なる

コンバージョンの定義は企業によって様々です。
例えば、ECサイトであれば商品やサービス購入がコンバージョンとする場合が多く、ハウスメーカーであれば、広告を出してもすぐ購入には至らないため、資料請求や来店予約がコンバージョンとなるでしょう。
成果報酬型広告を広告代理店に依頼する際は、何をコンバージョンとするのかあらかじめ明確にしておく必要があります。
成果報酬型広告の費用について
成果報酬型広告の利用を検討している企業の方で、気になるのは費用かと思います。
一般的には販売価格に対しての何パーセントという形で支払われますが、商材によって様々です。
保険関係や美容関係などは成果報酬が高い傾向にあり、ジャンルによっては成約1件あたり数千円〜数万円になる場合もあります。
ですが、一般的な広告配信の場合、たとえ成果が出なかったとしても、広告費の予算のうち、10〜30%を運用手数料として支払わなければならないので、成果にのみ報酬を支払う成果報酬型広告であれば、支払いに困ることはないでしょう。
成果報酬型広告のメリット

成果報酬型広告は、広告主のメリットが多い広告と言われています。
成果報酬型広告の主なメリットは以下の通りです。
- 広告コストを抑えられる
- 実績のあるプロに広告運用を任せられる
- 効果測定がしやすい
- 運用効率が上がる
詳しく解説しますので、自社の商材に合っているか確認してみましょう。
広告コストを抑えられる
無駄な費用が発生しないという点は大きなメリットです。
一般的な広告を利用した場合、成果の有無に関わらず費用が発生するため、「高額な費用を支払ったのにも関わらず、期待した成果が得られなかった」といったケースは少なくありません。
ですが、成果報酬型広告であれば、成果があった場合にのみ支払うため、無駄なコストを抑えつつ、効果的な広告運用が可能となります。
実績のあるプロに広告運用を任せられる
成果報酬型広告を利用する場合、広告の専門家が代わりに運用してくれるため、効果が出やすいという利点もあります。
どのような広告運用を行うかは広告代理店によっても異なりますが、WEBマーケティングに精通したスタッフやデザイナーなどが在籍している場合が多く、バナーや訴求文の作成にも対応しているケースもあり、自社で広告運用するよりも、リスクを抑えながら広告運用が行えるでしょう。
自社の商品やサービスの実績が豊富な広告代理店であれば、知識やノウハウも多く、安心して任せられます。
効果測定がしやすい

一般的な広告の場合、様々な場面で費用が発生するため、コンバージョン発生するまでにどれだけの費用がかかったのか、分かりづらくなっています。
ですが、成果報酬型広告は費用が発生するシステムが非常にシンプルであるため、効果測定がしやすいという点もメリットです。
効果測定がうまくできれば、自社の広告運用を最適化し、より大きな成果を出せるようになるでしょう。
運用効率が上がる
自社で成果の出る広告運用を行うためには、専門的な知識やノウハウのある人材を確保する、もしくは育てる必要があり、時間やコストがかかってしまいます。
ですが、成果報酬型広告は広告代理店に依頼して運用してもらう仕組みとなっているため、自社にノウハウがなくても成果を上げられる可能性が高く、運用効率が上がるでしょう。
成果が出た場合にのみ報酬が支払われるため、低コストで効率良く広告が運用できます。
成果報酬型広告のデメリット

成果報酬型広告には多くのメリットがある一方で、以下のデメリットもあります。
- 効果が出るまでに時間がかかる
- コンバージョンの達成が難しいとコストが上がる
- コンバージョンの質が低下する恐れがある
- 自社にノウハウが入ってこない
商材によっては、不向きなケースもあるため、メリットとデメリットそれぞれを比較したうえで検討しましょう。
効果が出るまでに時間がかかる
成果報酬型広告は、効果が出るまでに時間がかかってしまうケースが多く、中長期的な広告運用が求められます。
ある程度の期間が必要だと理解しておかなければ、成果が出る前に諦めてしまい、時間だけが無駄になってしまいます。
そのため、「なるべく早く成果を出したい」と考えている企業にはおすすめできません。
この場合、他の広告運用も併せて運用するなど、対策を検討してみる必要があるでしょう。
コンバージョンの達成が難しいとコストが上がる
成果報酬型広告は費用対効果の高い広告と言われていますが、単価が高い、もしくは継続購入が必要な商品やサービスではコンバージョン達成が難しいケースが多いです。
その場合、広告が成果に繋がった際に広告代理店に支払う費用が高くなってしまうでしょう。
商材によっては企業側の取り分が少なくなってしまう点に注意しながら、成果報酬型広告と相性が良いか見定めなければなりません。
コンバージョンの質が低下する恐れがある

成果報酬型広告では、広告代理店はコンバージョンが発生した時でしか利益を上げられないため、成果を出そうとして、モチベーションの低い顧客に対してアプローチする可能性が高いです。
その結果、資料請求をしたとしても、購入まで至らないなど、最終的にコンバージョンの質が低下して、企業側が損をするリスクがあります。
企業側は売上を伸ばし続けるためにも、コンバージョンの質にこだわって広告運用をしなければならないのです。
自社にノウハウが入ってこない
広告運用を成果報酬型の広告代理店に依頼する場合、その広告代理店には成果を出すための知識やノウハウが備わっていても、それを企業に提供してもらえない可能性が高いです。
そのため、広告運用における自社の人材育成が上手くいかず、広告代理店に頼りっきりになってしまうでしょう。
それを防ぐためには、依頼する企業に対してノウハウの提供機会を設けている広告代理店を選び、頻繁に情報共有をして自社の人材育成をしていく必要があります。
成果報酬型広告を利用する際のポイント

成果報酬型広告のメリット・デメリットを把握できたところで、実際に利用する際にはどのような点に注意しなければならないのでしょうか。
成果報酬型広告を利用する際のポイントを詳しく解説します。
広告商材が合っているか確認する
先ほどご説明したように、コンバージョンの達成が難しい商材であれば支払う報酬額が高くなり、企業側にとってのデメリットとなるため、成果報酬型広告に向いている商材であるのかをよく確認しなければなりません。
成果報酬型広告と相性が良い商材についてまとめましたので、参考にしてください。
- 個人顧客が相手の商材
- 高額すぎない商材
- 競合が多い商材
- 資料請求や申込など成果ハードルを低く設定できる商材
- 継続購入が必要ない商材
広告代理店の実績を確認する
成果報酬型広告と一口に言っても、依頼する広告代理店によって運用方法が異なるため、実績のない広告代理店に依頼すると、期待以上の成果を得られない可能性が高いです。
そうなると、コストだけでなく時間も無駄になってしまいます。
成果報酬型広告を依頼する際は、自社が提供する商材の広告運用についての実績が豊富で、ノウハウのある広告代理店に依頼しましょう。
それを見定めるためにも、複数社に見積もり相談をして、納得できる条件で対応してくれる広告代理店を選ぶ必要があります。
報酬を適正な価格に設定する

成果発生時の報酬については、基本的に広告代理店との話し合いが行われて決定しますが、運用後に報酬額について不満が生じ、企業側と広告代理店とのトラブルが発生するケースも珍しくありません。
契約後に後悔しないためにも、双方が納得できるかたちで、適正な価格を設定しましょう。
また、成果となるものを明確にしておくことも重要です。
中長期的な戦略を立てる
成果報酬型広告は中長期的な施策であると言われており、短期で成果を求めようとすると、成果が出る前に運用をやめてしまう企業も多いです。
成果が出るまでにある程度の期間が必要だという点を企業内で理解してもらうためにも、広告運用開始から成果を手にするまでの中長期的な戦略計画を立てておきましょう。
成果報酬型広告と相性が良い商材か見極めよう

成果報酬型広告は、成果が生じたときのみに報酬を支払う広告で、コストを抑えながら広告運用が行えます。
広告費が成果に比例するため、利益を確実に上げられるのが大きなメリットです。
ただし、効果が出るまでに時間がかかる点や、高額なもの、継続購入が必要なものなど、商材によっては向いていないものもあるという点を覚えておく必要があります。
仕組みやメリット・デメリットを理解したうえで、自社にとってニーズのある広告運用を行っていただけたら幸いです。
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