2024年1月7日


ゴルファー人口の減少やゴルフ場の市場規模の縮小で、思うように集客できないゴルフ場も多いのではないでしょうか。
しかし、2021年以降ゴルフの市場規模は伸びているとされており、適切な集客を行うことで利用者数を増やせる可能性があります。
この記事では、ゴルフ場における集客について、集客のコツや具体的な集客方法について解説します。ゴルフ場の集客事例についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ゴルフ場の集客がうまくいかない理由
ゴルフ場の集客がうまくいかない以下の理由と、対処法について解説します。
- ゴルファー人口が減少している
- 差別化が難しい
- 女性、若者へのアプローチがしにくい
ゴルファー人口が減少している
ゴルフ場の集客がうまくいかない場合、ゴルファー人口自体が減少しているという原因が考えられます。
経済産業省の調査では、ゴルフ場の市場規模は2018年まで減少傾向にありました。
ゴルファー人口が減ったうえ、コロナ禍でゴルフをしなくなり、コロナが落ち着いてもなかなか来場者数が戻らないということも考えられるでしょう。
しかし、矢野経済研究所の調査によると、ゴルフ用品の市場規模は2021年以降拡大傾向にあります。若者を中心にゴルフがブームとなっていたり、女性ゴルファーが増えていたりするので、ターゲットを変えてアプローチすることで集客が増やせる可能性があります。
40代〜50代男性をターゲットにしていた場合は、ターゲットを拡大して集客力を高めることも重要です。
差別化が難しい
競合のゴルフ場との差別化が難しく、なかなか自社を選んでもらいにくい、自社を覚えてもらいにくいというのも原因です。
ゴルフ場はコース数や価格で比較されることが多いものの、それ以外の差別化がしにくい傾向にあります。また、予約サイトで予約した場合なかなか名前を覚えてもらいにくく、競合との差別化が難しい場合があります。
競合と差別化を図るためには、競合についての入念なリサーチが必要です。ゴルフコースや施設、立地、ターゲット層、集客方法、サービス、アメニティといった観点で競合についてリサーチしてみましょう。
競合をリサーチしたあとは、自社の強みを洗い出し差別化できるポイントを探ります。ゴルフコースのクオリティやプレイしやすい環境、ゴルフコース以外の設備、アメニティなどの充実をはかり、競合との差別化を図る施策が必要です。
女性・若者へのアプローチがしにくい
女性・若者といった、これまでのターゲットとは違うユーザーへのアプローチがしにくく、顧客層拡大が難しいというのも理由の1つです。
ゴルフは40代〜50代以上の男性がするものというイメージがあり、女性や若者の集客が難しいこともあります。女性や若者がゴルフに興味があっても、ゴルフ場でのプレーは抵抗や心理的ハードルを感じていることも考えられるでしょう。
ゴルフに興味がある女性・若者に自社のゴルフ場を知ってもらい、利用しやすい環境であることをアピールすることで、新しい層の顧客を獲得できる可能性があります。
また、ゴルフに興味がない層にもアプローチすることで、集客を拡大できる可能性があります。レジャーを探している女性・若者に、ゴルフの楽しさを知ってもらい、自社のゴルフ場の利用を促すような宣伝、アピールすることも重要です。
ゴルフ場の集客方法5選と集客のポイント

ゴルフ場の集客をアップさせるために行いたい施策を、以下の5つ解説します。
- SEO対策で自社サイトのアクセスを増やす
- MEO対策でGoogleマップ検索結果上位に
- SNSで知名度を高める
- Web広告を運用する
- 看板や雑誌広告の出稿
SEO対策で自社サイトのアクセスを増やす
自社サイトを持っている場合は、SEO対策をして、自社サイトをGoogleやYahoo!の検索結果上位に表示されるようにする対策が必要です。
ユーザーが検索エンジンで「◯◯県 ゴルフ場」のようなキーワードで検索した場合に上位表示されるよう、SEO対策を行う必要があります。検索結果上位に表示されることで、自社の知名度が上がったり、自社サイトのアクセスが増えたりする効果が期待できます。
また、「◯◯県 ゴルフ場 ペット連れ」「◯◯県 ゴルフ場 初心者」など、ターゲットにしているユーザーが検索するであろうキーワードを予想して対策することも重要です。
ただし、検索エンジンでの上位表示が来場者数の増加に直結するわけではありません。サイト内の設計も見直し、自社のゴルフ場の魅力アピールや他社との差別化、予約しやすい動線の工夫などを行って来場を促すことが重要です。
MEO対策でGoogleマップ検索結果上位に
MEOとは、「Map Engine Optimization」の略です。 MEO対策をすることで、Googleマップの検索結果の上位表示が狙えます。
ゴルフ場を探しているユーザーは、「兵庫 ゴルフ場」のような具体的な地名で検索することが考えられます。その際、Googleマップの検索結果上位に自社のゴルフ場が表示されていれば、知名度向上や来場者数の増加が期待できる点がメリットです。
Googleマップの検索結果に上位表示させるためには、Googleビジネスプロフィールにしっかり情報を登録する必要があります。また、来場を促すために、写真をたくさん掲載する、口コミに真摯に返信するなどの工夫も必要です。
参照:MEO対策ってなに?実施するメリットや方法/施策例を紹介
SNSで知名度を高める
SNSアカウントを運用して、自社の知名度をあげることも重要です。Twitter、InstagramなどのSNSや、YouTubeといった動画プラットフォームで定期的に情報発信してみましょう。
SNSは画像や動画をアップできるので、自社のゴルフ場の魅力や特徴をわかりやすく伝えられる点がメリットです。
参照:インスタ「リール(Reels)」投稿は集客に効果あり?使い方~活用事例まで
SNSでは、ゴルフ場の宣伝だけでなく、ゴルフの上達方法やゴルフクラブの選び方といった、ユーザーにとって有益な情報を多く発信するのがポイントです。ユーザーにファンになってもらうことで知名度を高められ、来場者数アップが期待できます。
ユーザーがSNSなどを通じて自社のゴルフ場を発見し、関係構築を経て行動に移る行動モデルを、DECAXと言います。DECAXではユーザーと関係を構築し、信頼感を持ってもらうことが重要になります。
DECAXについては以下の記事で詳細に確認しているので、この記事を参考にマーケティングの戦略を立ててみてください。
参照:DECAXとは?コンテンツマーケティングにおける消費者行動を解説
Web広告を運用する
Web広告を運用し、自社の知名度を高めるという方法もあります。
Web広告には、大きく分けてリスティング広告とディスプレイ広告の2種類があります。
リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索結果上部に表示されるテキスト広告です。「◯◯県 ゴルフ場」などのキーワードで検索したユーザーに表示されるので、具体的にゴルフ場を検討しているユーザーに配信される可能性があるという点がメリットです。
リスティング広告とは?事前準備から運用まで徹底解説【完全マニュアル】
また、ディスプレイ広告を運用して、ゴルフへの関心が高いユーザーをターゲティングしたり、ゴルフに関係するサイトに広告を配信するよう設定したりすることも可能です。
リスティング広告とディスプレイ広告の違いとは?メリットと成果を上げる使い分け方を徹底解説
ただし、Web広告でサイトへのアクセスが増えても、すぐに集客増加につながるとは限りません。公式サイト内の情報を充実させて、来場を促すような仕組みを整えることが重要です。
また、Web広告を出稿してもすぐにサイトへのアクセスが増えるとは限りません。Web広告の運用には、スキルや経験が必要になる場合があります。Web広告を運用しているのになかなかアクセスが増えない、Web広告を運用するためのリソースがないという場合は、外部の専門家に委託するのも1つの方法です。
ポストメディアでは、Web広告やSNS広告の運用代行を行っています。ゴルフ場への集客施策の一環として、公式サイトへの流入を増やしたいと考えている場合は、ぜひポストメディアにお問い合わせください。
看板や雑誌広告の出稿
Webでの集客だけでなく、看板や雑誌広告といったオフラインの集客方法もあります
ゴルフ関連雑誌に広告を掲載することで、興味関心の高いユーザーの目にとまりやすくなります。また、ゴルフ場の周辺地域に看板を出すことでドライバーの目にとまり、名前を覚えてもらいやすくなる点がメリットです。
ゴルフ場の集客を増やすコツ
女性や若者の来場を促す
これまで40代〜50代の男性をターゲットとしていた場合は、ターゲットとなるユーザー層の属性を変えて、女性・若者をターゲットにした特別PRを打つという方法があります。
- 女性や若者の来場者に特典をつける
- おしゃれな施設やSNS映えするスポットをアピールする
- レストランやカフェ、休憩スポットの併設
- 日焼け止めやドリンクなどのアメニティを充実、アピールする
- 女性や若者向けのイベントを行う
上記のようなイベントやキャンペーン、施設の整備などを行い、女性や若者が来場しやすい環境を作ることでターゲットを拡大でき、集客増加につながります。
初心者でも利用しやすくする
ゴルフ場の集客増加を目指すため、ターゲットを初心者にも拡大してアピールするのも1つの方法です。
ゴルフに興味はあるが、初心者なのでゴルフ場でプレーするのは抵抗があるというユーザーでも安心して利用できるような施策を打つことが重要です。
- 初心者向けコースの設置
- トレーナーやゴルフに詳しいスタッフのレクチャー
- ウェア、ゴルフクラブなどの貸し出し
上記のような施策を打ち、経験者だけでなく初心者も利用しやすいゴルフ場にすることで幅広いユーザーにアプローチでき、集客増加の効果が期待できます。
ゴルフをしなくても楽しめる施設に
ゴルフ場に来場するのは、ゴルファーだけとは限りません。家族や友人、知人など、ゴルフをしないユーザーもゴルファーに同伴して来場する可能性があります。
ゴルフをしない人も楽しめるレストランやショップ、施設を充実させることで、家族連れや友人グループでも訪れやすいゴルフ場にすることができます。リピーターや来場者数増加、ゴルフ場全体での売上アップの効果が期待できるでしょう。
参考にしたいゴルフ場の集客事例
ゴルフ場の集客で参考にしたい事例を、以下の3つ紹介します。
- ブリストルヒルゴルフクラブ
- 国際レディース倶楽部
- 三重県
ブリストルヒルゴルフクラブは、ゴルフ場だけでなく、高級感のあるレストランやクラブハウス、グランピング施設などを整え、総合的にレジャーを楽しめる施設です。ゴルフプレーヤーだけでなく、家族や友人と楽しめるという点で人気を得ています。
国際レディース倶楽部は、初心者向けかつ女性向けのゴルフコースを提供しているゴルフ場で、レストランやシャワー室といった設備も併設されています。「レディース」と名付けられていますが、男性も利用可能なコースもあり、男女のグループも利用しやすいゴルフ場となっています。
三重県では、国内初となる日本ゴルフツーリズムコンベンションを2018年に開催しました。日本ゴルフツーリズム推進協会とともに、ゴルフを通じたインバウンド集客と地域の活性化を目標として開かれたコンベンションです。観光とゴルフを組み合わせることで、需要の拡大や集客数の増加が期待できます。
効率のいいWeb広告配信はMITE-KURUで

ゴルフ場の集客施策としてWeb広告を配信する場合、地域を絞ってターゲティングするのがおすすめです。あまりに遠い地域のユーザーに配信しても、ゴルフ場への集客にはつながりにくくなってしまいます。
ゴルフ場を利用しやすい地域のユーザーに、適切にWeb広告を配信するためのツールとして、『MITE-KURU』がおすすめです。MITE-KURUはGPSを活用し、その地域の居住ユーザーやその地域に過去に訪れたことのあるユーザーに的確に広告を配信します。
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まとめ
ゴルフ場の集客では、女性や若者といった新しいターゲット層へのアプローチや、競合との差別化が重要です。来場者を増やすためには、ゴルフをプレーする人以外にも楽しく過ごしてもらえるよう、施設やサービスを工夫するのも1つの方法です。
ゴルフ場の知名度を高めて集客を増やすためには、SEO・MEO対策やSNS運用、Web広告の運用がおすすめです。ただし、対策や運用をしているのになかなか成果が上がらない、運用のためのリソースが足りないという場合には、外部の専門家に依頼するのも1つの方法です。
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