2023年12月14日
「自社の販促のためにCMを流したいけど、キー局は高い…ローカル局ならやすいのでは?」
と考える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ローカルCM制作にかかるタレントのギャラや制作にかかる費用について解説します。
また、ローカルCM以外に地方で活用できるマーケティング施策についても紹介するため、ローカルCMにはお金が出しにくいという方は参考にしてみてください。
目次
ローカル局のCMのギャラはタレントによって変わる
ローカル局のCMに支払うギャラはタレントによって異なります。
例えば、新人タレントを起用する場合はギャラが抑えられ、ベテランの芸人さんや俳優さんを起用すると高いという一般的な料金テーブルが取られるケースが多いです。
一方、CMの費用はタレントのギャラのみではなく、企画費や構成費、編集費などさまざまな料金が発生します。
ローカル局によって、上記料金は異なるため商圏で放映を行っているテレビ局の代理店に確認してみましょう。
CMはテレビ局が制作するわけではなく、広告枠を保有する広告代理店に委託するため、各所に見積もりをとることで料金を知ることができます。
ローカル局のCMにかかる費用
ローカル局でCMを流したい場合にかかる費用は以下の通りです。
- 企画費用
- 撮影費用(タレント起用費用含む)
- 編集費用
- 放映費用
CMを制作するにも、多くの人が関わるため基本的に高額になるケースが多いです。
人件費が多く関わっているほか、広告代理店が構成やキャスティングなども行うため、手数料も発生します。
内訳を理解し、不明点を無くしてから見積もりをとりましょう。
企画費用
CMの企画費用とは、どのようなCMを作るのかという企画を作成する際に発生する費用です。
企画には広告代理店が大きく関わり、広告主(CMを打ちたい会社)の会社と打ち合わせを行い、どのようなCMにするのかの方向性を決定します。
広告代理店は、営業職やクリエイティブディレクターなど様々な人材が資料やキャスティングの手配などで動いてくれるため、工数分時間がかかると覚えておきましょう。
提案段階では費用が発生することは少ないですが、代理店への発注が確定した段階で多くの場合で企画費用が発生します。
費用はCMの秒数で変わり、15秒なら3万円、30秒以上なら10万円以上と異なります。
提案段階で大枠の費用の見積もりがでるため、予算内でできるのかなどの確認をしましょう。
撮影費用(タレント起用費用含む)
企画が形になり、撮影となったら代理店のほかにカメラマンや照明、音声など様々なプロで撮影チームが組まれます。
また、撮影の段階でタレントを起用し撮影するため、タレントのギャラも発生し、撮影する場所によってはレンタル費用も発生します。
ロケ地やタレントの経歴から費用が上下しますが、ローカルCMの場合は規模が大きくなるケースは少ないため、高額になることは少ないでしょう。
一方、広告主側の要望により「規模を大きくしたい」や「複数のタレントを起用したい」といった要望がある場合、関わるスタッフも増えるため費用が高額になります。
料金としては、人材によってことなるため事前に確認しておきましょう。
編集費用
CMを撮影したら、テレビで流しても違和感が無いように編集を行うため、編集費用が発生します。
編集は動画を切って放映時間に調整するだけではなく、エフェクトの追加やテロップなど様々な工数が発生し、視聴者が「買ってみたい」「使ってみたい」と考えるCMが完成します。
編集については、時間で変わり1時間50,000ほどは見ておきましょう。
放映費用
放映費用はテレビ局に支払う金額で、秒数で金額が変わります。
15秒あたり数十万円から100万円のテレビ局もあれば、1万円程度で放映できるテレビ局もあります。
放映費用については、広告代理店に質問すれば回答してくれる可能性があるため、気になる場合は確認しておきましょう。
CMの種類
CMの種類は、大きく分けて「実写」と「アニメーション」の2つです。
それぞれ、実写CMはタレント費用が発生しアニメーションCMはアニメーション制作費用と声優の起用費用が発生する違いがあります。
アニメーションCMについては、撮影が発生しないなどの違いがあります。
制作を依頼する広告代理店や制作会社によって、特徴が異なるので見積もりを取ってみましょう。
地方中小企業がCM以外で認知度を上げる方法
販促をするにはCMが強いと思っている方も多いかもしれませんが、地方中小企業が活用したい認知度向上の方法があります。
テレビCMであると確認が難しかった費用対効果も、利用するサービスによっては明確に数値化されて改善に活かせます。
例えば、インターネット広告であれば広告経由の問い合わせ数まで追えるため、どの広告が効果が高いのか一目でわかります。
加えて、費用がテレビCMと比較して抑えられるケースが多いので、販促に悩んでいる方に向けて紹介します。
インターネット広告
インターネット広告は、文字通りインターネット上で配信する広告です。
配信場所は様々で、検索結果や各種ブログ、キュレーションサイト、SNS、動画配信サービス、アプリなどがあります。
課金方式としては以下が代表的な方式です。
- クリック単価:広告をクリックしたときに発生する
- インプレッション単価:広告が1,000回表示された時に発生する
- インストール単価:アプリがインストールされたときに発生する
インターネット広告の種類を紹介するので、自社で導入できそうなサービスがないか参考ください。
リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果に表示される広告を指します。
別で、PPC(Pay par click)広告とも言われ、基本的にクリックしたときに料金が発生する広告です。
また、検索エンジンが提供する広告サービスの中には、ディスプレイ広告という画像を使った広告があります。
ディスプレイ広告は検索結果ではなく、各広告サービスと提携したブログやサービスサイトに表示されます。
課金方式は、リスティング広告同様のクリック単価とインプレッション単価が用意されています。
リスティング広告については下記の記事をご参考に。
リスティング広告とは?事前準備から運用まで徹底解説【完全マニュアル】
SNS広告
SNS広告は、FacebookやInstagram、TwitterといったSNSが提供する広告媒体を指します。
主に形式としては、画像を使うバナー広告がメインであり、各SNSや提携しているアプリやサービスに配信されます。
課金方式はクリック単価やインプレッション単価を基本として、コンバージョン(成果が発生するタイミング)単価などもあるため、自社のサービスに合った課金方式をとりましょう。
動画広告
動画広告は、動画サービスに掲載する広告を主に指します。
媒体としては、YouTubeやTikTok、上見出しで解説した各SNSも対応しています。
動画で情報を伝えるため、ユーザーの印象に残りやすいことから、認知拡大に向いています。
課金方式は主にインプレッション単価が取られています。
アプリ広告
アプリ広告とは、アプリダウンロードを促す広告です。
配信方法はバナー広告や動画広告など様々ですが、インストール単価が採用されることが多く、インストールされるたびに課金が発生します。
実質的に成果報酬型であり、インストールに応じて価格が変動するので費用対効果が読みやすいことが特徴です。
チラシ・ポスティング
チラシやポスティングは、インターネットが普及する前からある販促方法です。
商圏内の自宅を回って、自社のチラシや販促物を投函して問い合わせを貰います。
費用としては、チラシの制作費用と外注する場合はポスティングの委託費用が発生します。
ポスティングで得られる効果やメリットについてはこちらの記事をご参考に。
ポスティングとデジタル広告を比較!エリアマーケティング手法の課題
タクシー広告
タクシー広告は、タクシーに設置されているデジタルサイネージに動画広告を配信するほか、タクシーの窓やボディにステッカーやラッピングを施して販促をする手法です。
費用は掲載場所によって、ことなり月額で○○円といった形でタクシー会社各社が提示しています。
SEO対策
SEO対策は、Search Engine Optimizationの略称で検索エンジン最適化を意味します。
検索エンジンに自社のホームページを検索結果で上位に表示されやすくする手法です。
例として、ホームページ自体のキーワード構成を見直したり、ホームページや自社メディアにSEO対策ができた記事を投稿して記事経由の流入を増やすなどが挙げられます。
SEO対策についてはこちらの記事をご参考に。
音声広告
音声広告は主にラジオで流れる広告です。
音声のみであるため、テレビCMと比較して料金が抑えられることが特徴です。
ラジオのほかに、サブスクリプションの音楽再生サービスなどでも提供されています。
ジオターゲティング広告
ジオターゲティング広告とは、パソコンやスマートフォンなどの位置情報に基づいて配信する広告を指します。
近隣のエステサロンやお店の広告が流れてくるのは、ジオターゲティングが影響している可能性があります。
店舗ビジネスを行っている企業の場合、「近くにこんなお店があるよ」ということを近隣住民にアプローチできるので高い成果を期待できます。
MEO対策
MEO対策とは、MAP Engine Optimizationの略称でGoogleマップの検索結果で上位表示を目指す施策です。
MEO対策は、広告と違って即効性はありませんが、上位に表示されることで広告費がかからずに販売促進を目指せます。
MEO対策については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
参照:MEO対策ってなに?実施するメリットや方法/施策例を紹介
ローカルCMの費用は依頼する広告代理店やタレント、配信時間で異なる
ローカルCMの制作費用は作りたい内容や、依頼する会社、テレビ局によって異なります。
数十万で完結することもあれば、数百万円かかることもあります。
広告枠を持っている広告代理店が大枠の料金を把握しているため、ローカル局でCMを流したい場合は相談してみましょう。
また、テレビCM以外にも本記事で紹介したように、多くの販促方法があるため自社にあった施策を見つけて打ち出してみてはいかがでしょうか。
MITE-KURUのご紹介
位置情報広告の『MITE-KURU』はスマートフォンの位置情報データより、ターゲットをセグメントと抽出をしてターゲットに向けてピンポイントで広告配信が可能なサービスです。
位置情報広告はジオターゲティングとも呼ばれますが、従来は効果測定が難しいケースがありました。
一方、『MITE-KURU』の場合は広告経由で来店につながったかどうかも可視化できるため、広告の成果が正しくでているのかも一目でわかります。
新店舗開店後の広告戦略でお困りの場合、『MITE-KURU』をぜひご活用ください。
コラム一覧