2023年12月10日
不動産会社の店舗に集客したくても、人口の減少や差別化の難しさから、思うように集客できない場合があります。
この記事では、不動産会社におすすめの集客方法と、集客のポイントについて解説します。
オンライン・オフラインで行う具体的な集客方法や、地域の特性に合わせてマーケティングを行うエリアマーケティングについても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
不動産会社の集客が難しい3つの理由
不動産会社の集客が難しくなる原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
考えられる以下の3つの原因について、1つずつ解説します。
- 人口が減少している
- インターネットの台頭
- 差別化の難しさ
人口が減少している
1つ目の理由は、人口減少による集客の難しさです。
総務省の調査によると、日本の人口は年々減少傾向にあり、減少幅は2021年時点で1950年以降、過去最高となってます。
また、都道府県間の移動が多い年代の減少も、不動産集客に影響を与えると考えられます。
総務省のデータによると、20代〜30代は都道府県間の移動が多い年代です。転居を伴う移動の場合は不動産屋を利用するので、20代〜30代が不動産会社をよく利用する年代だと考えられます。
引用:生産年齢人口の減少
しかし、15〜64歳までの労働人口は減少傾向にあり、2065年までには2021年の6割近くまで減ると予想されています。
人口が減ると、引越しをする人の数も減るので、集客が難しくなる可能性があります。
インターネットの台頭
2つ目の理由として、インターネットの台頭が考えられます。
現代では、物件を探す際にまずインターネットで情報収集をする人が多い傾向にあります。
株式会社デザインワン・ジャパンの調査によると、物件を探す際にSUUMOやat homeなどの情報サイトを検索する人が、不動産仲介会社に直接問い合わせる人より多いという結果になりました。
また、不動産仲介会社を選択する際は、口コミの多さや情報の更新頻度の多さをチェックしているという回答が多くありました。オンラインでの集客対策をしていないと、店舗への集客が難しくなる可能性があります。
差別化の難しさ
3つ目は、競合他社と差別化が難しいという理由です。
オンライン・オフラインともに、各社さまざまな方法で集客を行なっているので、他社との差別化が難しい場合があります。また、情報があふれているので、ユーザーは自分に適した不動産会社がどこなのか選びにくくなっている状況だと推測できます。
自社への集客を増やすためには、他社と差別化できるような自社の強みをアピールしたり、地域性に特化したアプローチをしたりすることが必要です。
不動産会社の集客方法5選
この章では、オンライン・オフラインの集客方法について、以下の5つを紹介します。
- チラシのポスティング
- SEO対策をして自社サイトで集客する
- SNSやポータルサイトで集客する
- イベントを開催する
- 看板を設置する
チラシのポスティング
1つ目は、マンションやアパートなど住居の郵便受けにチラシをポスティングする方法です。
チラシのポスティングは、不動産業界で昔からある手法です。地域をしぼってアプローチしたり、インターネットを使わない高齢者層にアプローチできたりする点がメリットです。また、インターネットよりも確実に目に入る可能性が高いというメリットもあります。
チラシのポスティングは、地元の住民に対するアプローチのため、県をまたぐ引越しよりも、マンションの更新時期や築年数の古さによる住み替えに効果的だと考えられます。ただし、人件費やチラシ代といったコストがかかる点がデメリットです。
ポスティング以外だと、新聞に折込チラシを挟む方法もあります。
SEO対策をして自社サイトで集客する
2つ目は、SEO対策を行い、自社サイトへのアクセス数を増やして集客につなげる方法です。
SEOとは、「検索エンジン最適化」のことです。SEO対策を行うことでGoogleやYahoo!といった検索エンジンで上位に表示され、自社サイトへのアクセス数が増える場合があります。
具体的なSEO対策には、以下のようなものがあります。
- ニーズに合致したコンテンツを充実させる
- ユーザーが検索するであろうキーワードを盛り込む
ほかにも、リスティング広告を活用してアクセス数を増やすという方法もあります。SEOやリスティング広告の詳細については、以下の記事で詳細を解説しているので、あわせてご参照ください。
リスティング広告とは?事前準備から運用まで徹底解説【完全マニュアル】
また、Googleマップで検索結果上位に表示させるためのMEO対策を行うのも1つの方法です。MEO対策を行うことで、Googleマップ上で不動産屋を探しているユーザーの目に留まりやすくなり、集客アップが期待できます。
MEOの詳細については、以下の記事をご参照ください。
参照:MEO対策ってなに?実施するメリットや方法/施策例を紹介
SNSやポータルサイトで集客する
3つ目の方法は、TwitterやInstagram、TikTokなどのSNSで情報を発信することです。
ICT総研の調査では、SNSの利用目的トップが「情報収集」でした。SNSアカウントを運用して物件紹介や店舗の雰囲気、スタッフ紹介などを行うことで、興味を持ってもらえ集客につながる可能性があります。
SNSでは画像や動画を投稿できるので、ユーザーに直感的に訴えられるという点もメリットです。
また、不動産専門のポータルサイトを活用するのも、集客アップが期待できます。SUUMOやat home 、HOMESといったポータルサイトは利用者数が多いので、活用することで物件を探しているユーザーの目に留まる可能性が高まります。
イベントを開催する
4つ目は、店舗でセミナーやイベントを開催し、集客に繋げる方法です。
店舗で行うイベントには、住宅展示や、リフォームやリノベーションに関するセミナー、資産形成や相続に関するセミナーなどがあります。セミナーやイベントに訪れた人にヒアリングしたり相談に乗ったりして、成約につながる可能性があります。
来場者特典やプレゼントなどで、来場者数の向上を狙うのも1つの方法です。また、SNSや自社サイトを日頃からしっかり運用しておくことで、オンラインでのイベント告知も効果が期待でき、集客アップにつながります。
看板を設置する
5つ目の方法は、街頭に看板を設置することです。看板を設置することで、会社名や所在地を覚えてもらったり、ふと気が向いて入店してもらったりする可能性が高まります。物件情報を店舗前に貼り出しておくと、足を止めてみてもらいやすくなります。
看板の設置は、地域の住民や、インターネットを利用していない層にもアプローチできる点がメリットです。
ただし、看板を設置する際は条例や法律を確認し、違反しないよう気をつける必要があります。すぐに捨てることを前提に、ガードレールや電柱、カラーコーンに設置された簡易的な看板(捨て看板)は違法なので、注意が必要です。
不動産会社が集客を増やすための4つのポイント
不動産会社が集客を増やすために、重要となる以下の4つのポイントについて解説します。
- 利用しやすい店舗づくりを心がける
- ターゲットを設定する
- 競合を分析する
- 地域の特性に適したアプローチをする
利用しやすい店舗づくりを心がける
1つ目は、利用しやすい店舗を心がけることです。
不動産屋は他にもあるので、店舗の雰囲気になんとなく入りづらさを感じると他社に流れてしまう可能性があるります。店のレイアウトや外観、入り口などを工夫し、入りやすい店舗づくりを心がけることが重要です。
また、住民のライフスタイルと店舗の営業時間がずれていると、利用してもらいにくくなります。営業時間をできるだけ長くして、利用しやすい店舗にするのがおすすめです。
ターゲットを設定する
2つ目は、扱っている物件や地域住民の特性からターゲットを設定し、ターゲットに適したアプローチで集客を行うことです。
不動産会社でターゲットとなるユーザーの特徴として、以下のようなものがあります。
- 一人暮らしの学生、会社員
- 子育て世帯、二世帯住宅を検討しているファミリー層
- 高齢者 など
ターゲットを設定することで、最適な集客方法も見つけやすくなります。たとえば、高齢者がターゲットであれば、インターネットのみではなくチラシや看板、セミナーなどの集客方法にも力をいれるのが効果的です。一人暮らしの学生や会社員がターゲットの場合は、SNSやWeb広告の運用に注力するという施策を立てることができます。
競合を分析する
3つ目のポイントは、競合の分析を行い、自社の強みを洗い出すことです。競合を分析することで、競合にはない自社独自のサービスや価値を強く打ち出すことができ、訴求力を高められます。
競合が行なっていない方法や切り口で集客を行ったり、特定の分野への強みや専門性を打ち出したりするのも効果的です。
地域の特性に適したアプローチをする
4つ目は、地域の特性を分析し、それに適したアプローチをすることです。
不動産会社のターゲットは、地域住民やその地域への移住を検討している人になることが多くあります。出店している地域の特性を分析した上でマーケティングを行うことを、エリアマーケティングと言います。エリアマーケティングを行って地域について理解を深め、ターゲットへアプローチすることが重要です。
たとえば、街の状況や治安、地理に詳しいことをアピールすることで信頼感につながります。また、地域住民について、単身世帯や会社員、高齢者といった年齢層やライフスタイルを分析し、刺さりやすいアプローチを考えることも重要です。
不動産集客のマーケティングツールにはMITE-KURUがおすすめ
不動産会社の集客にはさまざまな方法があり、集客アップの効果が期待できますが、デメリットもあります。
チラシポスティングは、人件費やチラシ代がかかるという点がデメリットです。また、Web広告の運用も知識や経験が求められ、すぐに成果がでるとは限らないので、試行錯誤して運用を続ける必要があります。
それぞれのメリットだけでなくデメリットも把握し、課題を解消しながら集客を行うことが重要です。
Web広告運用の効果を高めるために、ポストメディアの『MITE-KURU』を活用してみることをおすすめします。
MITE-KURUはAIとGPSを利用して、ターゲットの属性に応じて効率よく広告配信ができるツールです。
MITE-KURUは、地域住民だけでなく、「今いる人」にも広告を配信できます。店舗がある地域に訪れたついでに、気軽に寄ってもらう効果も期待できます。
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まとめ:不動産会社の集客支援にプロのサービスを
不動産会社の集客をアップするには、オフラインやオンラインでのさまざまな集客方法があります。チラシポスティングやイベント開催、Web広告やSNS運用、ポータルサイト活用などが代表的です。
ポストメディアでは、マーケティング広告戦略の支援やWeb・SNS広告の運用代行を行っています。Webでの集客を強化したい場合は、ぜひお気軽にポストメディアにお問い合わせください。
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