【内装業向け】クロス貼り職人不足を解消!ジオターゲ広告で地域人材を確保

「新築マンションの現場はあるのに、クロスを貼る人間が足りない」
「リフォームの案件が増えているが、丁寧なパテ処理ができる職人がいない」
「求人誌に載せても、来るのは未経験者ばかりで、即戦力が全く採れない」

内装仕上げ工事業、とりわけ壁装(クロス)業界における職人不足は、もはや「慢性的な悩み」を超え、事業継続を脅かす「緊急事態」となっています。
資材価格の高騰に加え、インボイス制度の導入による一人親方の廃業、そして職人の高齢化。糊付機(のりつけき)を回せる人間が、現場から消えつつあります。

工務店や元請けからは「もっと受けられないか」と打診があるのに、人がいないから断らざるを得ない。
これは経営者として、最も悔しい機会損失ではないでしょうか。

しかし、ハローワークや一般的な求人サイトで待っていても、腕の良い職人は来ません。
彼らは検索なんてしていません。現場で汗を流し、休憩中にスマホで動画を見ています。

今、内装業界で採用に成功している会社がこぞって導入しているのが、「会社の半径数キロメートル」を狙い撃つ「ジオターゲティング広告」です。

今回は、クロス職人の採用に特化し、地域の経験者や、やる気のある若手をピンポイントで獲得するための具体的な戦略について、8,000文字相当のボリュームで徹底解説します。

この記事で得られるノウハウ

  • なぜ従来の求人媒体ではクロス職人が集まらないのか
  • スマホの位置情報を活用した「ジオターゲティング広告」の全貌
  • 職人が集まる「ホームセンター」と「競合エリア」の狙い方
  • 「m²単価」か「常用」か?経験者に刺さる求人コピーの正解
  • 手間請け(一人親方)と社員職人を使い分ける採用フロー

クロス職人が「絶滅危惧種」になりつつある理由

まず、なぜクロス職人の採用がこれほどまでに難しいのか、その構造的な問題を整理しましょう。
敵を知らなければ、勝てる戦略は立てられません。

1. 「単価」と「労働強度」のミスマッチ

クロス工事は、建設業の中でも特に「m²単価(メーター単価)」のシビアな世界です。
新築の量産クロスであれば、スピード勝負。リフォームや張替えであれば、下地処理(パテ)や家具移動の手間がかかる。
しかし、元請けからの発注単価は上がりにくく、職人の手取りが増えないという構造的な課題があります。
その結果、若手が「割に合わない」と離職し、ベテランだけが残る高齢化が進んでいます。

2. 独立のハードルが低く、社員が定着しない

クロス職人は、糊付機と腰袋、車さえあれば独立できる職種です。
そのため、少し技術を覚えた若手はすぐに「一人親方」として独立してしまいます。
会社としては「育てても辞めてしまう」という徒労感が強く、未経験者の採用に二の足を踏むケースが増えています。

3. 求人媒体を見ていない

腕の良い職人は、横のつながり(紹介)で仕事を回しています。
彼らはIndeedや求人誌を積極的に見ていません。
「仕事を変えたい」と思って検索窓にキーワードを打ち込む層はごく一部であり、大半は「今の現場に不満はあるが、探すのは面倒」という潜在層です。

半径5kmを制圧する「ジオターゲティング広告」とは

そこで導入すべきなのが、Web広告技術の「ジオターゲティング」です。
これは、スマートフォンのGPS(位置情報)を活用し、「指定した場所から半径〇km以内にいる人(住んでいる人・働いている人)」にだけ広告を配信する仕組みです。

「デジタル版」の現場看板

イメージしてください。
あなたの会社の事務所や倉庫を中心に、半径5kmの円を描きます。
その円の中に住んでいる20歳〜45歳の男性のスマホにだけ、
「倉庫まで車で10分以内の内装職人へ。今の単価に満足していますか?」
という広告を表示させることができたらどうでしょうか。

新聞を取らない世代に折込チラシは届きませんが、YouTubeを見ている時、ニュースアプリを見ている時、Instagramを見ている時に、あなたの会社の求人情報を「強制的に(かつ自然に)」視界に入れることができます。

無駄な広告費を極限までカット

クロス職人は、朝、倉庫で糊付けをしてから現場に向かうことが多いです。
そのため、自宅から倉庫までの「通勤時間」は非常に重要です。
県全域に出す求人広告は、通えない距離の人にも表示されるため、広告費の無駄が生じます。
ジオターゲティングなら、「通える範囲の人」だけに予算を集中投下できるため、採用単価(CPA)を劇的に下げることが可能です。

ターゲット別攻略法:職人を一本釣りするエリア戦略

ジオターゲティングの真骨頂は、「場所」の設定にあります。
内装職人の行動パターンを分析し、ピンポイントで狙い撃つ戦略を紹介します。

戦略1:自社倉庫・事務所の半径3km〜5km

これが王道にして最強の戦略です。
「地元採用」を強化することで、職人の通勤ストレスを減らし、定着率を高めます。
また、緊急の現場や、夜間工事の対応など、近隣に住むスタッフがいるメリットは計り知れません。

戦略2:プロショップ・ホームセンター周辺

職人が必ず立ち寄る場所を狙います。

  • コーナンPRO、建デポ、ロイヤルプロなどの資材店
  • ワークマン、プロショップ(腰袋や工具の専門店)
  • 塗料店、内装資材問屋

これらの店舗の半径500m〜1kmにピンポイントで広告を出します。
資材を買いに来た職人が、休憩中にスマホを見た瞬間、「月給35万〜」「常用18,000円〜」という広告が出れば、必ず目に留まります。

戦略3:新興住宅地・アパート密集地

これは「見習い・未経験者」を採用する場合の戦略です。
若いファミリー層が多いエリアや、単身用アパートが多いエリアに配信し、
「手に職をつけたい」「地元で働きたい」という層を掘り起こします。

「アットホーム」は響かない!職人に刺さる求人原稿の極意

ターゲットが決まったら、次は「何を伝えるか(クリエイティブ)」です。
多くの会社がやりがちな間違いが、「アットホームな職場です」「BBQ大会あります」というアピールです。

はっきり言います。職人はそんな情報を求めていません。
特にクロス職人は、黙々と壁に向き合う仕事を好む傾向があります。
彼らが知りたいのは、もっとドライで実利的な情報です。

経験者がチェックする「3つの数字」

即戦力を狙うなら、以下の数字を明確に提示してください。

1. 「単価」と「給与形態」
「頑張り次第」はNGです。
「未経験:日給10,000円〜 / 経験者:日給16,000円〜」
「手間請け:m²単価〇〇円〜(糊・副資材込み/別)」
「社員:月給30万円〜(固定残業代含む)」
これらを隠さずに書くことで、信頼感が生まれます。

2. 「現場の種類」と「平米数」
「新築マンションの量産がメイン(月〇〇m²貼れます)」
「在宅リフォームが中心(単価高め・丁寧な仕事求む)」
「店舗・オフィスの夜勤あり(夜間割増あり)」
自分の得意分野とマッチするかを判断させる材料が必要です。

3. 「休日」と「保険」
「日曜・祝日休み(土曜は現場による)」
「社会保険完備(社員登用あり)」
特に家族を持つ職人にとって、社会保険の有無は決定的な差別化要因になります。

写真は「フリー素材」禁止!糊付機を見せろ

求人広告のバナーに、フリー素材の「笑顔でガッツポーズするヘルメットの男性」を使っていませんか?
クロス職人はヘルメットを被らない現場も多いですし、そんな写真は「ウソくさい」と見抜かれます。

使うべき写真は、以下のような「リアルな現場」の写真です。

  • 使い込まれた「極東産機」や「ヤヨイ化学」の糊付機
  • パテを打っている後ろ姿
  • 天井クロスを貼っている瞬間の、足場板の上の姿
  • 綺麗に仕上がったアクセントクロスの施工事例

「ウチはこんな機械を使っている」「こんな現場をやっている」という視覚情報は、職人にとって言葉以上のメッセージになります。

スマホファースト!応募のハードルを極限まで下げる

ジオターゲティング広告をクリックした先に表示されるページ(LP)と、応募フォームの設計も重要です。
職人は、面倒な入力作業を嫌います。

「履歴書不要」を全面に出す

最初の問い合わせ段階で、履歴書や職務経歴書を求めるのはやめましょう。
「履歴書不要。まずは手ぶらで現場見学に来てください」
「道具を持ってきて、少し貼ってみて判断してもらってもOKです」
この一言があるだけで、応募の心理的ハードルは劇的に下がります。

「LINE応募」を導入する

メールフォームでの応募は、今の職人にはハードルが高いです。
「電話する」ボタンと並んで、「LINEで質問・応募する」ボタンを設置してください。

LINEであれば、チャット感覚で「手間請けでもいけますか?」「駐車場はありますか?」といった質問が気軽にできます。
この「カジュアルな接点」を持つことが、採用成功への第一歩です。

【注意】電話対応の質が採用を決める
Webで良い広告を出しても、電話に出た事務員や社長の対応が横柄だと、職人はすぐに辞退します。
「お電話ありがとうございます!求人の件ですね!」と明るく対応するだけで、第一印象は大きく変わります。電話は最初の面接だと思ってください。

手間請け(一人親方)と社員、どちらを狙うべきか?

内装業の場合、雇用形態の戦略も重要です。
会社の状況に合わせて、広告の訴求を変える必要があります。

パターンA:社員職人を育てたい場合

ターゲット: 20代〜30代前半の若手、他業種からの転職組
訴求ポイント:
・「未経験から手に職を。3年で独立できる技術を教えます」
・「独立支援制度あり(糊付機のリース落ち譲渡など)」
・「安定した月給とボーナス」
教育コストはかかりますが、将来の幹部候補や、自社専属の親方として囲い込む戦略です。

パターンB:即戦力の手間請け(常用)が欲しい場合

ターゲット: 30代〜50代のベテラン一人親方
訴求ポイント:
・「営業不要。年間通して仕事が途切れません」
・「集金の手間なし。月末締め・翌月払い(サイトが早い)」
・「資材は全て会社支給・現場入れ」
インボイス制度で廃業を考えている親方を、契約社員や専属外注として取り込むチャンスでもあります。

採用コスト比較:紹介会社 vs ジオターゲティング広告

最後に、コストパフォーマンスについて考えてみましょう。

【建設系の人材紹介・派遣会社】
・紹介手数料:年収の20%〜30%(約100万円/人)
・派遣料金:常用単価+マージン(非常に高コスト)
・メリット:手間がかからない。
・デメリット:圧倒的に高い。紹介会社経由の人間は、条件で動くため定着率が低い傾向がある。

【ジオターゲティング広告で自社採用する場合】
・広告費:月額5万〜15万円程度
・LP制作費:10万〜30万円(初期のみ)
・例:3ヶ月運用(30〜45万円)して経験者2名採用できた場合、1名あたりの採用単価は15万〜20万円
・メリット:圧倒的に安い。近隣の定着しやすい人材が採れる。
・デメリット:応募対応の手間がかかる。

長い目で見れば、自社で採用力をつける(=ジオターゲティング広告の勝ちパターンを作る)ことが、最もROI(投資対効果)の高い投資となります。

まとめ:職人は「近く」にいる。見えていないだけだ。

クロス職人不足は、内装業界全体の深刻な問題です。
しかし、嘆いていても人は来ません。待っていても電話は鳴りません。

あなたの会社の半径5km以内には、今の現場や元請けに不満を持ちながらも、転職活動をする時間や気力がない職人が必ずいます。
彼らに必要なのは、ハローワークの求人票ではなく、スマホの中にふと現れる「君の腕を、高く買うよ」というメッセージです。

ジオターゲティング広告は、最新のテクノロジーですが、やっていることは非常に泥臭い「地域への声かけ」です。
かつて、近所の若者に「うちで働かないか」と声をかけていた採用活動を、デジタルで効率よく行っているに過ぎません。

「クロス職人がいない」と諦める前に、まずはGoogleマップを開き、自社の周りにどれだけの住宅やホームセンターがあるか見てみてください。
その屋根の下に、未来のエース職人が眠っています。

今すぐ、新しい採用の一歩を踏み出してください。現場を止めるな。


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