2023年12月7日
新聞折込とは、新聞へ折り込まれる形態の広告チラシです。
新聞の配達される地域をターゲットにした、折込広告の基本料金と依頼方法を解説します。
メリットを踏まえたうえで、新聞折込の課題についてもご説明します。
目次
新聞折込の効果とメリット
新聞折込は、配布先の会社が定めたエリアから、広告元が場所を指定して折込する形態の広告です。店舗のある地域の近隣地域に住んでいる住民に対して、サービスの訴求やイベント情報の発信を通して来店促進へつなげられます。
新規顧客開拓が行える新聞折込のメリットについてご紹介します。
エリアと日時を指定して折込できる
新聞折込は、配布エリアが限定されるため、店舗の近隣エリアに暮らす住民に対し興味付けができます。また、新聞へ折り込まれる日時を指定すれば、ピンポイントにキャンペーンやセールなどの情報を伝えられるため、配達地域と配布日程を上手く組み合わせると広告の効果が得られやすくなります。
情報の信頼度が高く読まれやすい
新聞折込は新聞に挟み込まれるという特性上、新聞購読者に読まれることを目的にした広告です。そのため、過度なセールスや誤解を招く表現は広告に使えません。折込広告は、新聞とともに社会的な影響を与えられるツールとみなされているため、新聞社の設けた「新聞折込基準」に従い、内容を精査して広告を作る必要があります。
規定が設けられている分、読み手からすれば、折込広告に掲載されている情報は比較的安全と判断するため、信頼感を得られやすい利点があるともいえるでしょう。
ミドルシニア世代以上に訴求できる
インターネットから無料でニュース情報を得られるようになった現在でも、より正確で内容の濃い情報を得るために新聞の読者層は一定数以上存在します。
新聞の読者層は、昔からの習慣で紙の新聞を購読するミドルシニア以上の世代に多く、次いで主婦(夫)やファミリー層とされています。
新聞折込の内容が読者層に当てはまるサービスであれば、新規顧客の開拓や継続来店へつなげることが可能です。
新聞折込の配布料金は地域差がある
配布料金の全国平均は1枚3円です。新聞折込の配布料金には地域差があり、費用が安価に済む地域は1枚2円、高くなる地域は1枚5円かかります。
これらは、あくまでも普通紙でチラシを配布した際の平均金額のため、印刷や制作も依頼すると単価は高くなります。また、両面印刷やカラーなどの印刷方法や配布枚数でも単価が変動するため、配布する目的と予算のバランスに注意しましょう。
新聞折込チラシの基本料金を説明
チラシを配布する料金だけでなく、新聞折込はチラシを作成するための費用も合わせてかかります。
新聞折込チラシを作成するにあたって、料金の発生するポイントから、費用を安く抑えられるポイントまでご説明します。
基本料金①デザイン
新聞折込は、チラシのデザインの作成から始まります。
デザイン会社や配布を委託する会社に一から新聞折込のデザインを依頼すると、データの作成費用がかかるため、社内でデータを作成すれば費用を抑えることも可能です。
印刷会社に依頼する場合でも、デザインのイメージや内容をどの程度任せるかによって、作業工数と時間は変わります。
基本料金②用紙サイズ
日本の用紙サイズは、A規格とB規格があります。
よくチラシに使われる用紙はA4サイズで、コピー用紙として使われるサイズです。
新聞折込に適したサイズは、新聞のサイズから検討します。新聞はB3より一回り大きめのサイズです。
そのため、新聞折込で使われるサイズの多くは、新聞に収まりのよいB4サイズです。
B4よりも大判のサイズや小さな用紙を選ぶ場合は、別途依頼する業者に問い合わせします。
基本料金③用紙の質
用紙サイズをB4の一般的なサイズに決めたとしても、チラシの紙質は厚紙・コート紙・マット紙などがあり、どれを選ぶかによって、チラシ1枚の単価が変わります。
普通紙を使うと費用は抑えられ、厚紙を使うと費用は値上がりします。
基本料金④印刷費用
自社で印刷すれば費用の削減は可能ですが、何千部も印刷する場合は、印刷業者に委託した方が作業時間が短縮でき、品質の良いチラシを仕上げられます。
印刷費用はチラシの部数と、単色もしくはカラー印刷かによって単価が変わります。
印刷部数が多いほどチラシ1枚の費用は抑えられますが、少ない部数ほど単価は上がります。
基本料金⑤折込と保管費用
新聞折込の配布費用と同じく、新聞へチラシを挟み込む折込料金はかかせない費用です。
費用は部数で変動します。折込作業は最低枚数を設けている業者もあるため、発行部数を決めてから依頼しましょう。
なお、折込の依頼から新聞の投函まで日数がかかる場合は、別途チラシの保管費用を取られることがあります。購読者の手元へチラシが届くまでの時間を考慮したうえで依頼しましょう。
こだわるほど追加料金のかかる新聞折込
新聞折込用にチラシを作るにあたっては、こだわるほど追加費用がかかるものです。
用紙サイズを大きくするほど追加料金がかかります。
また、厚紙にするとチラシの重量が変わり、運用費から折り込み金額、保管費用と総合して料金が上がります。
チケットを付けたり、紙に特殊加工するとチラシを機械で新聞へ挟み込めません。
手作業で新聞へ折込作業すると人件費が余分に加算されます。
新聞折込の依頼方法を2選紹介
新聞折込の料金は、チラシをどの程度業者に依頼するかに応じて変わります。
折込チラシにかけられる時間や作業量から依頼の仕方を検討しましょう。
工程ごとに業者へ依頼する
ある程度の範囲で新聞折込の準備ができる場合は、必要な工程だけを専門業者に依頼する方法があります。
業者を使う範囲の限定をしていれば費用は下げられますが、すべての作業を委託する場合は別々の業者に依頼するとかえって手間と費用が増えます。
一部だけ専門業者に委託するときに効果のある依頼方法です。
一律で注文できる会社に依頼する
デザインの作成から用紙の選定、印刷、配布における煩雑な作業を一律でお任せするなら新聞社のサービスがおすすめです。
全国紙の毎日新聞や読売新聞は、新聞折込の作成から配布まで一律で行えて、依頼先の新聞以外を購読する家庭に漏れなく配送できます。
購読者の分析情報を提供してくれる新聞社であれば、顧客データを分析したうえで、効果を得やすい地域や内容を検討することも可能です。
アナログだからこそのデメリット
新聞折込は、新聞に挟み込む広告である特性上、購読者ありきのアナログなサービスです。新聞の購読者が少なくなるほど、また、年齢層とそぐわない内容であるほど、広告効果も薄れます。
加えて、何万部と配布されている新聞であっても、購読する年齢層を完全に把握することはできません。
新聞折込のデメリットを2点ご説明します。
購読者層は限られている
新聞を定期購読する人のすべてが紙で読んでいるわけではありません。
現在、電子版による新聞の定期購読者は年々増えています。
紙のまま定期購読を続ける層は、新聞折込のメリットでもふれた通りにミドルシニア以上の世代や主婦層、ファミリー層です。
当てはまる内容であれば効果を期待できますが、10代や20代の若年層や電子版を購読する層の多い30代には届きにくいといえるでしょう。
新聞折込をする際は、紙の購読者層に自社サービスが適しているかを考えます。
新聞の発行部数は年々減少している
1990年代には5000万部発行された新聞も、現在は3000万部を切るまでに減少しています。新聞の発行部数が少なくなれば、折込チラシの届けられる範囲も狭まります。
インターネットで安易に情報を得やすくなった時代性から鑑みても、今後の新聞発行部数は減る一方です。
アナログ広告が重視されるのは、スマートフォンの普及した現在もインターネットに触れにくい高齢者層に限られます。
配布される絶対数が少なくなる中で、ターゲットを慎重に検討する必要があるといえるでしょう。
新聞折込に求めるのは投函エリアからの集客
新聞折込は、ターゲットとする地域を定めてチラシを新聞へ挟み込むことで、新聞購読者に対して来店を訴求する形態の広告です。
自社の商品やサービスに対して、投函したエリアから新規顧客や継続しての集客を望んで広告を出しています。
意図したエリアに響く広告であれば、アナログな新聞折込にこだわらなくてもよいといえます。
ターゲットとするエリアから自社に適した顧客が得られる方法を選びましょう。
状況に合わせてサービスを使い分ける
新聞折込は、紙で新聞を定期購読する読者に対し、地域の店舗やキャンペーン情報を伝え、来店促進のためにまくものです。
しかしながら、年々新聞の発行部数も減少する中で効果性は低くなりつつあります。
位置情報広告の『MITE-KURU』は、スマートフォンを使うユーザーに対し、ターゲットとするエリアへ実際に訪れた人の画面に広告を表示します。
新聞折込の課題を感じている方は一度サービスの概要を確認してみてはいかがでしょうか。
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