2023年10月25日
皆さんは、社内やクライアントと話す中で「この言葉聞いたことあるけど、どんな意味だっけ…」という経験はありますか?
そこで今回は、営業担当者が知っておきたいマーケティングに関する用語をマーケティング・SEO・Webマーケティング・Web制作の種類別に、解説していきたいと思います!
マーケティング関連の用語
リード
リードとは、商品購入前の見込み顧客のことを意味します。
その中でも、リードとは名刺交換やメールアドレスの取得など、企業と接点を持つことができた顧客のことを指しており、コンタクトが取れていない潜在顧客は含まれません。
また、リードの中にはまだニーズが顕在化されていないコールドリードと、商談や案件化が進んでいるホットリードの2種類が存在します。
デマンドジェネレーション
デマンドジェネレーションとは、見込み顧客を創出するための活動全般です。
そしてデマンドジェネレーションはリードジェネレーション・リードナーチャリング・リードクオリフィケーションの3つの段階にわけることができます。
- リードジェネレーション(獲得)…見込み顧客の獲得
- リードナーチャリング(育成)…見込み顧客の育成
- リードクオリフィケーション(選別)…購買意欲の高い見込み顧客を選定
クロスセル
クロスセルとは、顧客が商品を購入する際に別の商品を紹介することで併せて購入してもらうことです。
クロスセルを行うことで、顧客ひとりあたりの販売単価を上げることが可能になり、新規顧客を獲得するよりも低いハードルで売上の増加に繋げることが可能です。
アップセル
アップセルとは、顧客が商品を購入する際に商品単価を上げてもらうことです。
例えば、複数のプランがあるサービスではスタンダードプランからプレミアムプランとしてもらうことがアップセルです。
クロスセル同様、売上増加のためのアクションとして必要な要素ですが、顧客にそのメリットを伝えることができなければ押し売りと捉えられる可能性もあるため、注意する必要があります。
ナーチャリング
ナーチャリングとは育成を意味し、マーケティングにおいては見込み顧客を購入まで育てることや、一度購入した顧客に対しリピートを促すことを指します。
ナーチャリングが必要になった背景とすれば、ユーザーは商品を認知してから購入に至るまで、様々な段階を踏んで購入に至ります。そのため、競合他社ではなく自社を選んでもらうため顧客にアプローチをして導く必要があるのです。
【重要用語の復習!】
マーケティングでは、まず顧客を育成(ナーチャリング)することで新規顧客を獲得(デマンドジェネレーション)します。獲得した顧客はクロスセルやアップセルを通じてリピーター獲得を目指します。
CRM
CRM (Customer Relationship Management)は顧客関係管理と訳され、顧客に関するデータ(購入情報・購入履歴など)を一括で管理することで業務効率化や新たに顧客へのアプローチ方法を分析することを意味します。
CX
CX(Customer Experience)は顧客体験と訳され、顧客が商品を購入してからサポートを受けるまでの一連の体験のことを意味します。
MA
MA(Marketing Automation)は、見込み顧客の創出を自動化するシステムです。
主にBtoBで利用され、顧客のニーズやタイミングに合わせて適切なアクションを行うことができます。また、MAを利用し自動化することでマーケティングや営業のリソースが減り、業務効率化を促進することが可能になります。
UGC
UGC(User Generated Content)はユーザー生成コンテンツを意味します。
UGCはブログやSNSの投稿、メディアに投稿された口コミなどのコンテンツの総称であり、いかにUGCを増やせるかがマーケティングを考えるうえで重要になります。
イノベーター理論
イノベーター理論とは、1962年にスタンフォード大学のエベレット・M・ロジャーズ教授が提唱した商品やサービスが世の中に広まるまでの流れを表したものです。
イノベーター理論では、消費者を5つの段階に分類しています。
また、マーケティングにおいてはイノベーター~アーリーアダプター層を取り込むことが最も重要だとされています。
先進性を求めているアーリーアダプター層は自ら情報収集し商品を体験しようとしますが、その先のアーリーマジョリティ層では口コミや体験記といった周囲の声が重要になるため、まずアーリーアダプターを確実に取り込むことで、それ以降の層への普及が見込めます。
エンゲージメント
エンゲージメント(engagement)は本来、婚約や雇用といった意味を持ち、そこからマーケティングにおいては企業と顧客の関係性を指すようになりました。
また、エンゲージメントではSNSでのユーザーのアクションとしても使用されます。
- Facebook…いいね!・コメント・シェア・クリック
- Instagram…いいね・コメント・保存
- Twitter…いいね・返信・リツイート・クリック・フォロー
エンゲージメントについてはこちらの記事をご覧ください。
参照:インスタのエンゲージメント率を上げるには?投稿の作成ポイント3選
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、顧客が商品を認知から購入までをひとつの道と考え表したものです。
SNSの普及などで消費者行動が複雑化するなかで消費者の行動や心理に合わせた施策が必要不可欠になりました。
そのため、カスタマージャーニーマップは全体の流れを整理し、可視化することに役立ちます。
ブランディング
ブランディングは様々に解釈される言葉ですが、顧客に対して共通のイメージを持ってもらうことです。
ブランディングが成功していると、「○○といったらA社!」といった商品を選択する際に第一想起をしてもらうことができ、広告費などをかけずに売上増加に繋げることが可能です。反対に、ブランディングができていない場合は価格競争に陥ることが多くなります。
ペルソナ
ペルソナとは、ターゲットの性別・住居・趣味嗜好などの詳細を想定したものです。
例えば、「20代~40代の女性」をターゲットとするならば、ペルソナは「24歳の都内在住で、スキンケア商品にこだわりがある」といったターゲットの思考や行動を考えることで、どのような機能やメッセージが効果的なの理解することに役立ちます。
マーケティングファネル
マーケティングファネルとは、消費者の認知~購入までをファネルに落としたものです。
マーケティング施策を考えるうえではこのマーケティングファネルをもとに、どの段階のターゲットを獲得するかによって施策を検討する必要があります。
マーケティングファネルに関してはこちらの記事をご覧ください。
参照:Web広告とは?主要10種類の仕組みと効果的な運用方法を徹底解説
SEO関連の用語
SEO
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化と訳されます。
SEO対策によりWebサイトに対する検索エンジンからの評価を高めることで、サイトを上位表示させ露出増加に繋げることができます。
SEO対策に関してはこちらの記事をご覧ください。
LPO
LPO(landingpage)はランディングページ最適化を示します。
LPを訪れたユーザーに対し適切な情報を与えることや、離脱せず購入や問い合わせに繋げることができるようLPを工夫する動きを指します。
PV
PV(pageView)はWebページが表示された回数を意味します。
これはページが表示された回数であるため、実際にWebページに訪れた人数とは異なるため注意です。
セッション
セッションは、ユーザーがWebサイトを訪れてから離脱するまでの一連の流れです。
セッションは30分間操作がないと無効とされます。
例として、セッションの数え方は下記のようになります。
- ①Webサイトにアクセスし、2ページアクセス後離脱した。→1セッション
- ②Webサイトにアクセスし、2ページアクセス後1時間ページ遷移をしなかった。その後新たに同じサイトに3ページアクセスした。→2セッション
直帰率
直帰率は、ユーザーがWebサイトに訪れた最初のページで離脱した割合です。
【直帰率の計算方法】
直帰数 ÷ セッション数
離脱率
離脱率は閲覧された全てのページに対して離脱した割合です。
直帰率が最初に訪れたページに限定しているのに対して、離脱率は全てのページが対象になります。
【離脱率の計算方法】
離脱数 ÷ PV数
被リンク
被リンクは、リンクを外部サイトに貼ってもらうことを意味します。
例えば、サイトAの記事リンクがサイトBにて紹介された場合、被リンクを獲得したことになります。
また被リンクは第三者からのお墨付きと見なされ、信頼性が高いため、SEO対策に有効です。
ドメインパワー
ドメインパワーとは、ドメインの検索エンジンからの評価を指します。
SEOの観点ではドメインパワーの強いサイトが高評価であり、例えば同じ評価を持つ記事だとしてもドメインパワーの強いサイトのほうが上位表示されることになります。
Webマーケティング関連の用語
KPI
KPI(Key Performance Indicators)は「重要業績評価指標」と訳され、目標を達成するまでの中間目標のことを意味します。
KGI
KGI(Key Goal Indicator)は「重要目標達成指標」と訳され、ビジネスにおける最終的なゴールのことを指します。
Webマーケティングでいえば、KGIが「年間の受注数を20%上げる」だとすると、KPIは「広告流入からの問い合わせ」や「問い合わせからの商談数」などが考えられます。
【重要用語の復習!】
KGIという最終的なゴールに対し、KPIはKGIに至るまでの中間的な目標を意味します。
CTR
CTR(Click Through Rate)は広告配信におけるクリック率のことを指します。
クリック率は広告がユーザーに表示された回数(インプレッション数)に対しクリックされた回数の割合です。
【CTRの計算方法】
CTR(%)= クリック数 ÷ 広告の表示回数(インプレッション数)× 100
CV
CV(conversion)は転換・変換といった意味を持ち、Webサイトにおける最終的なゴールを意味します。
コンバージョンの例として「資料請求」や「問い合わせ」などが挙げられます。
※ MCVについて
MCV(micro conversion)とは、コンバージョンに至る手前のコンバージョンを指します。
コンバージョンが「問い合わせ」の場合、Webサイトを訪れたユーザーがいきなり問い合わせをすることは少々難しいかもしれません。
そこで、「SNSへのシェア」など、比較的ハードルの低いマイクロコンバージョンを設定することが効果的です。マイクロコンバージョンを設定することで、ユーザーが離脱した場所をデータとして得ることができ、Webサイトの改善点がわかりやすくなります。
CVR
CVR(Conversion Rate)は顧客転換率と訳され、CVに至った割合を表します。
【CVRの計算方法】
CVR(%) = CVした人数 ÷ サイトへの訪問者数(サイトへのセッション数)
CPE
CPE(Cost Per Engagement)とは1エンゲージメントを獲得するためにかかった費用です。
CPEはエンゲージメント課金型広告で使用されます。
エンゲージメントとは主にユーザーからの反応を指し、広告によって設定可能な箇所が異なります。
例えばTwitter広告であれば、ツイートのいいね数などをエンゲージメントとして設定することが可能です。
【CPEの計算方法】
CPE = 費用 ÷ エンゲージメント数
CPC
CPC(Cost Per Click)は広告が1回クリックされるごとにかかる広告費です。
【CPCの計算方法】
CPC = 費用 ÷ クリック数
CPM
CPM(Cost Per Mille)は広告が1000回(Mille=1000)表示されるごとにかかる費用であり、インプレッション単価とも呼ばれます。
【CPMの計算方法】
CPM = 費用 ÷ 表示回数 × 1000
CPA
CPA(Cost Per Acquisition)は顧客獲得単価と訳され、1コンバージョンを獲得するまでにかかった費用を指します。
Web広告においてはCPAが低い方が効果的とされ、かけた広告費よりもCPAが低くなるよう運用する必要があります。
【CPAの計算方法】
CPA = 費用 ÷ コンバージョン数
LTV
LTV(Life Time Value)は顧客生涯価値と訳され、顧客ひとりから得られる利益のことです。
ビジネスにおいては新規顧客を獲得するのみでなく、顧客との関係性を深めることでLTVを上げていく必要があります。
【LTVの計算方法】
LTV = 購買単価 × 購買頻度 × 契約継続期間
IMP
IMP(impression:インプレッション)は広告の表示回数を指します。
リマーケティング
リマーケティングとは広告から一度Webサイトに流入し、コンバージョンに至らなかった人に対して再度広告を配信することです。
一度へサイト流入しているため、新規で広告に当たったユーザーよりも高いCV率が見込めます。また、リマーケティングはGoogle広告で使用され、Yahoo!広告ではリターゲティングと呼ばれることが多いです。
ブランドリフト
ブランドリフトとは、ブランディング広告と接触した人と非接触の人を比較することで、ユーザーの認知度や購買意欲の変化を測るものです。
Web広告では通常CPC(クリック率)などの数値で効果を検証しますが、ブランディング広告の場合は数値として測ることができません。
そのためユーザーへのアンケート調査等でどの程度態度変容が得られたのかを調査することで、ブランドリフトの度合いを測ります。
web制作関連の用語
CMS
CMS(Content Management System:コンテンツマネジメントシステム)はHTMLやCSS等のWeb専門知識がなくても、ホームページの管理や更新ができるシステムです。
なかでも、WordPress(ワードプレス)は代表的なCMSの例。
ディレクトリマップ
ディレクトリマップはWebサイトの全ページURLと内容・構成を一覧にしたものです。
ディレクトリマップがあることでサイト全体のボリュームを把握することが可能です。
ワイヤーフレーム
ワイヤーフレームとは、Webサイトを制作するにあたりサイトのレイアウトを決めるものです。
サイトを構成するうえで必要な要素を可視化することに役立ちます。
ワイヤーフレームはあくまでも要素を決めるための段階であるので、この時点でデザインを考えてしまうと要素が抜けてしまう可能性もあります。
サイトマップ
サイトマップはWebサイトのページを一覧で表したものです。
サイトマップがあることで、訪問者ないしは検索エンジンにサイト全体の構成を伝えることができ、SEO効果やユーザビリティ向上に繋がります。
また、サイトマップには「HTMLサイトマップ」と「XMLサイトマップ」の2種類があります。
- HTMLサイトマップ…ユーザー向け。サイトの全ページが掲載されているページのため、サイト内で迷わない。
- XMLサイトマップ…検索エンジン向け。
グローバルナビゲーション
グローバルナビゲーションはサイトの全ページに共通して表示されるメニューで、グロナビと称されます。
サイトの主要なコンテンツがまとめられており、ユーザーがサイト内で迷うのを防ぎます。
HTML
HTML(Hypertext Markup Language)はWebサイトを制作する際に使用するプログラミング言語です。
CSS
CSS (Cascading Style Sheets)はWebサイトのスタイルを調整するプログラミング言語です。
HTMLが文字を表示させる言語であれば、CSSはその文字色やレイアウトなどを調整し、見た目を整えるための言語といえます。
基本的にWebサイトはHTMLとCSSによって構成されています。
SSL
SSL(Secure Sockets Layer)はインターネット上のデータを暗号化し、PCとサーバー間で送受信するもので、SSL化していることで重要なデータの情報漏洩などを防ぐ役割を持っています。
FTP
FTP(File Transfer Protocol)はPCとサーバー間でファイルを送受信する際の通信プロトコル(決まりごと)を指します。
ヘッダー
Webサイトの上部スペースで、全ページ共通で表示される部分です。
フッター
Webサイトの下部スペースで、全ページ共通で表示される部分です。
レスポンシブ
レスポンジウェブデザインとは、WebサイトをPC、スマートフォン、タブレットなど画面サイズの異なるデバイスで閲覧した際に見やすい表示に最適化することです。
レスポンシブウェブデザインが適用されているWebサイトも多いですが、中にはPC版のままスマートフォンで見なければならないものもあり、この場合画像サイズや表示幅が異なるためユーザーにとってマイナスになってします場合があります。
また、仕様決めの際には○○px以下で表示切り替え、など決めておく必要があります。
LP
LP(ランディングページ)はユーザーが最初に訪れるページを指します。
広告配信にて使用されることも多く、広告をクリックした遷移先として設定するものがLPです。
ユーザビリティ
ユーザビリティは一般的に使いやすさや操作性を意味します。
Wenサイト制作では、問い合わせまで迷わない導線や、読み込み速度の速さなど、ユーザーがスムーズに操作できるWebサイトを「ユーザビリティが高い」と表すことがあります。
Cookie
Cookie(クッキー)とは、Webサイトを訪問したユーザーの情報を保存する仕組みのことです。
Web広告のターゲティングやリマーケティングはこのCookieをもとに配信されています。
また、ECサイトやフォーム画面などで一度入力した項目が予測変換として表示された経験はないでしょうか。これもCookieによるもので、データを保存しておくことでこのようなことが可能になります。
一方、Cookieはプライバシーの観点から規制される動きが広がっています。
ドメイン
ドメインとはインターネットにおける住所です。
そのため、同一のドメインを2つ以上作成することはできません。
サブドメイン
サブドメインとは、ドメインの前に要素を加えることでドメインと区別するものです。
サブドメインは、同じ企業であっても目的やサイトの種類が異なる場合に作成されます。
UI
UI(ユーザーインターフェイス)とは、ユーザーの視覚に触れるもの全てを指します。インターフェイス=接点という意味を持ち、「視覚に触れるもの」という意味ではパソコンもUIに含まれますが、Webにおいてはサイトの見やすさや使いやすさがUIといえます。
UX
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、Web上におけるユーザーの体験です。
Webサイトへの流入からサービス利用まで、ユーザーが体験する一連の流れが全て含まれます。そのため、UXのなかにUIも含まれることになります。WebにおいてはUI/UXは同じような意味で使用されることも多いですが、本質的には異なります。
しかし、どちらもユーザーにとって快適なものを目指すという意味で利用されることが多くなります。
まとめ
今回は、営業担当がよく耳にするキーワードを中心にご紹介してきました。
言葉の意味を理解し、クライアントに説明できるように自分のものにしていきたいですね。
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