2023年12月30日
美容室経営において、なかなか集客が伸びず悩んでいませんか?
クーポンを配布したりメニュー料金を安くするだけでは、売上を伸ばせず経営が苦しくなってしまう可能性もあります。集客を増やすには、マーケティングのポイントを押さえ効率的にアプローチすることが重要です。
この記事では、美容室での集客方法と、効果を高めるコツについて解説します。それぞれの集客方法について詳細に解説しているので、ぜひこの記事を参考に、自店舗に合う集客方法を検討してみてください。
目次
美容室集客における課題
美容室の集客を行っていてもなかなか来店者数や売上が伸びない場合、背景に以下のような課題がある場合があります。
- 新規集客が難しい
- リピーターになってもらいにくい
- クーポンに頼ると客単価が下がる
- 集客の方法が多く、なかなか手が回らない
周辺に競合店舗が多かったり、ターゲットとなる層の住民が少なかったりすると、新規集客が難しくなる場合があります。また、新規来店者数を増やすためにクーポンに頼ってしまうと、客単価が下がってしまい売り上げが伸びないという結果になることがあります。
新規で来店してもらっても、リピーターになる率が低いと安定した集客にはつながりにくいのが実情です。
集客方法にはチラシ・DM、Web広告、SNSなど様々な方法があるので、どれから手をつけたらいいかわからない、人手が足りず手が回らないという課題もあります。
美容室で集客を効率よく行い、新規顧客を増やすためには、ターゲット設定や競合分析、自店舗の強みの洗い出しといった準備を入念に行う必要があります。また、サロンに適した集客方法を選択することも重要です。
美容室の集客方法4選
美容室の主な集客方法には、以下の4つがあります。
- SNSを活用する
- チラシ、DM
- Webで集客する
- Googleマップを活用する
それぞれの集客方法の詳細と、その集客が適しているシチュエーションについて解説しますので、ぜひご参照ください。
SNSを活用する
1つ目は、SNSを活用して美容室を宣伝する方法です。
総務省の調査によると、SNSの年代別利用者数の割合は、2021年で13歳〜19歳が90.7%、20代が93.2%、30代が89.5%と、若年層のユーザーのほとんどがSNSを利用しています。
参照:総務省
また、性別で見たInstagramの割合は、2019年時点で女性が57%、男性が43%と、女性の利用者が多いことがわかります。
参照:META
このことから、若年層や女性をターゲットにしている美容室であれば、SNSを積極的に利用するのがおすすめと言えます。InstagramやYouTubeでは画像や動画の投稿ができ、魅力を直感的に伝えられます。スマホで簡単に投稿できるので、忙しくても運用しやすいのがメリットです。店内の雰囲気やスタッフ、施術後の仕上がりイメージを投稿してみましょう。
動画はスマートフォンで簡単に作成できますが、より凝った動画や画像を作ってイメージアップしたい場合は、Canvaというデザインツールがおすすめです。Canvaの使い方については、以下の記事で詳細に解説しているのでご参照ください。
参照:Canvaでインスタ投稿を作るには?手順やポイント、注意点を解説
参照:Canvaでリール動画を作る方法!作成のポイントや企業事例も紹介
ただし、SNSでは店舗の宣伝ばかりをするのではなく、ヘアケアやスタイリングの方法など、ユーザーが有益と感じるコンテンツも積極的に配信するのがポイントです。サロンのSNSアカウントのファンになってもらい、自然な形で来店を促すことが重要です。SNSを通じた消費者の行動モデルについては、以下の記事で解説しているのでご参照ください。
参照:DECAXとは?コンテンツマーケティングにおける消費者行動を解説
チラシ・DM
2つ目は、チラシやDMで集客する方法です。
ポストに直接投函するチラシやDMは、インターネットを使っていない層にも情報を届けられるという利点があります。来店したことのあるお客様に向けてリピーター特典つきのDMを送付することで、再来店のきっかけを作ることができます。
ただし、チラシやDMを投函しても、必ず見てもらえるとは限らないという点に注意が必要です。また、集合住宅の場合はチラシのポスティング自体が禁止されている場合があります。チラシやDMを印刷する費用や配送費、ポスティングのための人件費も必要です。
Webで集客する
3つ目は、Webで集客する方法です。Webでの集客は、大きく分けて2つの方法があります。
- 自社サイトやブログで宣伝する
- Web広告を運用する
自社サイトやブログで宣伝するには、SEO対策をして検索結果上位に表示されるようにする必要があります。検索結果の上位に表示されることで、ユーザーの目にとまりやすくなり、サイトへのアクセス数アップが期待でき、来店数の増加にもつながります。自社サイト内でメニューや料金、技術へのこだわりなどの情報を詳細に記載しておくことで、信頼感を持ってもらいやすくなる点もメリットです。
また、Web広告を運用してサロンを宣伝するという方法もあります。GoogleやYahoo!の検索結果に表示されるリスティング広告は、ユーザーの検索キーワードベースで表示される広告のため、興味関心が高いユーザーの目にとまる可能性があります。
ただし、SEO対策やWeb広告の運用はスキルや知識が必要です。すぐに成果が出るとは限らないので、試行錯誤しながら運用を続ける必要があります。
SEOやWeb広告についてのノウハウがなかったり、人手が足りなかったりする場合には、専門家に依頼するのもおすすめです。ポストメディアでは、Web広告やSNS広告運用の代行を行っていますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
Googleマップを活用する
4つ目は、Googleマップを活用してサロンの認知度を高める方法です。
Googleマップを使って、ユーザーが「美容室 新宿」のようなキーワードで検索した際、検索結果の上位に表示させることができればサロンの知名度を高めることができます。
Googleマップで検索結果の上位に表示させるためには、Googleのビジネスプロフィールを充実させる必要があります。Googleビジネスプロフィールに営業時間や説明文、予約URLなどを明記しておきましょう。
また、ビジネスプロフィールの「商品」「サービス」欄にメニューを掲載することも重要です。写真もできるだけ多く載せて、店舗の雰囲気がわかるようにしておきます。口コミの多さも検索順位や来店数のアップにつながるので、客に口コミの投稿をお願いしたり、口コミに丁寧に返信することも重要です。
Googleビジネスプロフィールについては、以下の記事で詳細を解説しているのでご参照ください。
参照:Googleビジネスプロフィールの登録方法は?有効活用の仕方も徹底解説
美容室の集客で成果を上げるポイント7つ
美容室で集客を行っても、なかなか成果がでないこともあります。その場合は、以下のポイントにしたがって集客を行うことで、成果をあげやすくなる可能性があります。
- 定期的に情報発信する
- リピーターを増やす
- 方向性を定める
- 複数の集客方法を組み合わせる
- ターゲットを絞り込む
- 競合を分析する
- 平日と休日でアプローチ方法を変える
美容室での集客でおさえておきたい7つのポイントについて、1つずつ解説します。
定期的に情報発信する
1つ目は、定期的に情報発信することです。ブログやSNSなどを運用している場合は、頻繁に情報を更新しましょう。
更新頻度が高いと検索上位に表示されやすくなったり、SNSのおすすめ欄に出やすくなる場合があります。更新頻度が低いと上位表示されなくなったり、ユーザーから信頼を得にくくなったりする可能性があるので、注意が必要です。
リピーターを増やす
2つ目は、新規客だけでなく、リピーターを増やす工夫をすることです。
新規で来店したお客様に店舗で心地よい体験をしてもらえるよう、以下のような心がけが重要です。
- 店内を清潔にたもつ
- 美容師のコミュニケーションスキルを高める
- 店内サービスを充実させる
また、LINEでの定期的な情報発信やフォロー、DM送付などで接点を増やして来店のきっかけをつくるのもおすすめです。リピーター向けクーポンを導入して、再来店しやすくするのも1つの方法です。
方向性を定める
3つ目は、サロンの方向性を定めることです。店舗のテイストや得意なスタイリング、強みなど、方向性を定めてアピールしましょう。
方向性が定まっていないと記憶に残りにくい上、来店の動機も作りにくくなってしまいます。SNSアカウントを運用する際も、雰囲気やテイストに統一感のある画像・動画を投稿するのがおすすめです。
複数の集客方法を組み合わせる
4つ目は、複数の方法で集客を行うことです。
1つだけでなく複数の集客方法を並行し、PDCAを回していくことが重要です。集客方法の中で効果があったものは改良・強化し、効果がなかったものはなぜなかったのか分析して改善していくことで、集客を強化することができます。
ただ、手が回らない、分析の仕方がわからない、どう改善したらいいかわからないということもあるので、専門家に相談するのも1つの方法です。ポストメディアのマーケティング戦略支援サービスに一度ご相談ください。
ターゲットを絞り込む
5つ目は、美容室の顧客となる人物像を作り込み、ターゲットを絞り込んでアプローチを行うことです。
ターゲットを明確に設定し、それに合う集客方法でアプローチを行いましょう。若年層や女性がメインターゲットなのであれば、SNSやWeb広告、Googleマップを活用します。
ペルソナを設定し、そのペルソナに合うようなアピール方法を考えることも重要です。ペルソナとは自店舗の理想の顧客像のことで、主に以下の項目に従って人物像を設定します。
ペルソナの設定項目
- 性別
- 年齢
- 職業
- 年収
- 日々の行動
- 性格
- 趣味
- 休みの日の時間の使い方 など
なるべく広範囲にアプローチしようとしてペルソナを絞らないでおくと、かえって誰にも刺さらなくなってしまう可能性があります。ペルソナを明確に設定することで、ターゲットに刺さるような情報発信ができるようになります。
ペルソナを用いたアピールの例
- ペルソナが大学生の場合:トレンドに関する発信や、学生ならではのヘアスタイルの悩みに寄り添うような発信をSNSで行う
- ペルソナが会社員の場合:忙しい日にも簡単にできるスタイリングやヘアケア方法についてSNSで投稿する
競合を分析する
6つ目は、競合と自店舗の分析を行い、差別化ポイントを洗い出すことです。
周辺の競合店舗について、メニューやサービス、立地、店舗の雰囲気などあらゆる点を分析してみましょう。自店舗と差別化できるポイントや、自店舗ならではの強みを洗い出し、重点的にアピールします。
競合分析のポイント
- 立地
- メニュー内容
- 価格
- 集客方法
- スタッフの人数、スタッフプロフィール
- 美容室の広さ、雰囲気
- ヘア以外のサービス
- ホームページやSNSでの発信内容 など
平日と休日でアプローチ方法を変える
7つ目は、平日と休日でアプローチ方法を変えることです。
平日は主婦や学生向け、休日はビジネスパーソン向けなど、平日と休日でターゲットを切り替えるというのも1つの方法です。平日に来店してもらえるよう、平日限定特典や平日クーポンなどを用意するという方法もあります。
また、平日夜遅くまで営業して、仕事帰りのビジネスパーソンに来店してもらえるよう工夫するのも1つの方法です。
美容室のWeb広告を効率よく配信するならMITE-KURUがおすすめ
美容室の集客を増やすためには、美容室に通いやすい地域にいるユーザーに効率よくアプローチすることが重要です。Web広告を運用する際は、地域やターゲットを絞って広告配信することが重要となります。
『MITE-KURU』では、ユーザーの位置情報をベースに地域を絞って広告配信することが可能です。今その地域にいる人や過去に訪れた人、その地域に住んでいる人に向けて広告を配信できます。また、GoogleやYahoo!よりも精度の高いターゲティングができるので、ターゲットにピンポイントに広告を表示させやすくなり、認知度の向上や集客数の増加につながります。
まとめ
美容室の集客では、自店舗の顧客となる人物像を作り、ターゲット設定をしてアプローチを行うことが重要です。WebやSNS、チラシなどさまざまな集客方法がありますが、1つだけでなく複数の方法で集客を行うことをおすすめします。
マーケティング戦略の立案がなかなかうまくいかない、Web広告やSNS広告の運用ノウハウがないなどの場合は、専門家に依頼するのもおすすめです。ポストメディアのマーケティング戦略支援や広告運用代行サービスをぜひご検討ください。
また、自店舗に通いやすい地域のユーザーに効率よくWeb広告を配信するためのツール、『MITE-KURU』もおすすめです。
→ MITE-KURUの詳細についてはこちら
コラム一覧